ストーリー | 円卓の生徒

光の敗北から100年――
かつて倒れた騎士は、新たな命を得て地に降り立つ。

果たせなかった遠い日の誓いのため。この時代に待つ《生徒》たちを導くため。そして、その《絆の力》で魔王オル=オーマを倒すために。
冷たい雨に打たれるアルダの地の片隅――光と闇の戦いが、静かに幕を開ける。

雨の渓谷

目を覚ますと、そこはミグミィ族の村だった。どうやら、この村の奥にある渓谷で気を失っていたらしい――

「オレの剣の先生になってくれよ」

そう言ってついて来た少年『サウル』を初めての《生徒》として、騎士はゴブリンの巣食う谷へと向かう。

空城の谷

ミグミィの癒し手『ロロン』を助けようと、ゴブリンたちとの死闘は続く。しかし、新たにサイクロプスが現れ、絶望的な戦いが始まろうとした時――

「あ、あれを見て!」

ロロンの声に振り返ると、そこには……!?

遭遇

「円卓の騎士……よみがえったというのは、真実だったか」

禍々しい影は、何かを確かめるようにこちらを見つめ……そして叫んだ!

「さぁ殺すがいい!汝らを率いる、その円卓の騎士を……!」

霧の祭殿

乳白色の霧に包まれた太古の祭殿に、聞き覚えのある叫び声が響き渡った。

「こ、この声って……!? まさかアイツ?」

そこには巨大なタコに足を絡めとられたミグミィの少年『ポポログ』の姿があった!

「しょ、しょ、触手が足に……!……うわあぁっ!?」

あわれ少年は、大ダコの口の中へ……!?

死せる城砦

かつてドラゴンの襲撃を受け、陥落したと伝えられる廃城――その深部では、巨大な影が待ち構えていた。

「ド、ドラゴン!?」

どよめく生徒たちに、妖精『チュップ』は叫んだ!

「ち、ちがう……これはちがうよ……!」

「万一の事があれば、俺が助太刀しよう。」

騎士は力強い声で助力を申し出た。

だが、ある夜――思い出を語る顔は、皮肉な笑みを湛えていた。

「信じられるか?この俺に友と呼べる仲間がいたなんてさ。」

光が戻る前に、騎士はその場を去った。この場所はまぶしすぎると言い残して。

盟約の聖剣

王女の探し求める剣――それは王権の象徴である古き盟約の聖剣。

「先生、覚悟はいいな?」

柄に手を掛け、王女『ルーミ』は改めてたずねた。その剣を引き抜く時、果たして何が起こるのか。

「では――いくぞッ!」

鋭い鞘音を残し、剣尖は天を指した。その時……!

光の武具・シュバリエユース

始原の時より伝わる星の杖《クランナリン》。闇を打ち破るその力を継承するため、エルフの巫女は杖を手に空を見上げた。

「クランナリンよ……このエルサリアに、どうか力を!」

エルサの身体は、まばゆい光に包まれた!

毒の弾丸

「これは特殊な魔法毒なんです」

研究中の弾丸を手に、エルフの錬金術師『ミンツ』は微笑んだ。

――そして今、あの時の弾丸は魔銃の中で出番を待っている。その銃口の先には、エルサが……。

「……許せ!」

ミンツは引き金の指に力をこめた……!

空飛ぶ城ロンドエールを駆って、円卓の生徒たちはアルダの地を巡る。
まだ見ぬ伝説の宝、秘められた過去、闇との相克。すべてを乗り越えた先に、彼らを待つものは――
時はめぐり、運命の歯車が動き始める。
世界の行く末は、円卓に集う者たちに委ねられた。


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